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高齢者が住宅のリフォームで
失敗しない7つのポイント
1
高齢者は暮らしに家をあわせる意識をもつ
住宅のバリアフリー化といっても、人それぞれ。とくに基礎となる住宅(家)が違います。そして、そこに住む人の年齢・障がいの程度・目的・資金も違います。
そこで、あなたが「リフォームすることで、何を優先したいのか」「目的は何か」をハッキリと決めてください。
結婚、出産、子供の就職、子供が結婚して家をでていった。家族の形は年とともに変化します。そこで、家も暮らしにあわせて変化させましょう。
年老いた夫婦しかいないのに、やたらと広い家は必要ありません。移動するだけで大変です。居間、水まわり(風呂・トイレ・台所)、寝室を一階にまとめ、できるだけ近くにすれば、いくつになっても住みやすい家でいられます。
2
無駄な重複したリフォームを避ける
重複リフォームとは、思いついたときに思いついたまま工事をしていること。継ぎ足し、永遠(に終わらない)リフォームとも呼ばれています。
継ぎ足し工事は、整合性がなく、見苦しい家になることもあります。使い勝手をよくするために工事をしたのに、余計に使いにくく、見苦しい家になってしまうことも。
たとえば、数年前に外壁の塗装を足場をかけてしたばかり。ところが雨どいが壊れてきたので交換しようとしたところ、工事には足場が必要といわれてしまいました。外壁塗装工事の時に一緒に工事すればよかったのです。
何も考えずに工事をはじめると、最初はトイレだけのつもりが、浴室や洗面所、寝室との距離が気になります。周囲とのバランスが悪くなります。そこで立ち止まり、住まい全体を見回しましょう。
3
年金を減らさない賢いリフォーム法
【安さだけで業者を選ばない】
なにがなんでも安ければいい。もちろん、リフォームもだ!
本当にそうでしょうか。あいつぐ企業の不祥事や食品偽装事故はどうして起きたのでしょう。お金が原因ではないでしょうか。
価格破壊、激安価格。確かに工事をする消費者にとっては魅力的です。
安い見積もりや大きな値引きで決めた工事で、施主が満足したという話はほとんど耳にしません。むしろ、トラブルや不満、失敗したという声ばかり耳にします。
断言します。リフォームだけは「安さ」「価格破壊」が通用しません。
【手抜き工事はこうして起こる】
手抜き工事はどうして起こるのでしょう。多くの業者が、安値競争によって安い見積もりを出し、契約をとります。
もちろん、その金額ではとても利益がでないため、材料の質を落としたり、見えない部分は手を抜きます。このように住宅のリフォームは「高い、安い」だけでは決められないのです。
結果的に、仕上がりや施工内容についてトラブルが発生し、不満足なリフォームになります。
【適性価格で契約をしよう】
リフォームに魔法はありません。300万円の費用で、600万円の結果はありません。300万円の費用であれば、300万円の結果が待っているのです。
たとえば、あなたは3社から外壁塗装の見積もりをとりました。A社は150万円、B社は100万円、C社はキャンペーン価格で50万円でした。安さだけならC社でしょう。実は、適正な価格はB社の100万円だったのです。
A社は、ぼったくりの暴利価格をふっかけ、消費者の無知につけこむ悪質業者です。C社は、常識はずれの安さです。必要な工程や準備を飛ばしたり、塗料の使用する量を減らしたり、必要な技術のない安い職人を使う可能性が高いでしょう。
見積もり金額が高すぎる、安すぎるのには理由があります。適性価格の業者に工事をお願いするのが、結局は一番安上がりでお得です。
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完璧を求めるなら新築や建替えで
【100%の結果を求めない】
【リフォームと建て替えの違い】
新築や建て替えとリフォームの違いは、手間の違いでもあります。新築は空いた土地に建物をたてます。
建て替えは、まず既存建物の解体工事があり、機械で一気に壊します。そのかわり、廃棄物が多く発生し、処分費用も高くなりがち。工事の手間は、一気に工事ができるので割安でできます。その他の費用は、仮住まい費用・引っ越し費用・登記費用などがかかります。
リフォームによる解体は、手で壊すため費用が割高になります。手で壊すので廃棄物は少なく、処分費用も安くすみます。
解体・補修しながら既存部分にあわせて新規部分を造作するといった工事が多くなります。改装部分だけを丁寧に壊していく作業もあります。なお、工事後にまた照明器具や設備機器を使うのであれば、取り外しや扱いもていねいにすることになります。そのため工事の手間は割高になります。
その他の費用は、荷物が多ければトランクルームに預ける、空き家にして工事するのであれば、仮住まいの費用が発生します。
【なぜリフォーム工事は割高なのか】
新築や建て替えは、まとめていっぺんに工事が行えます。とうぜん職人さんの費用も下がります。しかし、リフォーム工事は細かな工事や作業をバラバラに行うため、職人さんの単価はあがるのです。
リフォームの費用がかかりすぎて、建て替えの2/3以上を超えるときは建て替えも検討しましょう。
【100%の結果を求めない】
リフォームに100点満点を望んではいけません。新築とリフォームでは求めるものが違います。100点満点を望むのであれば、新築や建て替えを選びましょう。
5
悪質な訪問販売業者に騙されないポイント
【悪質業者に騙されないために】
高齢者の多くは「孤独」「健康」「お金」の不安をもっています。その不安につけこんでくるのが悪質業者や悪質商法です。
悪質業者は、言葉たくみにお年寄りの不安をあおり、やさしい言葉や親切な対応で信用をさせ、年金や貯金などの財産を狙ってきます。
とくに高齢者は一人で自宅にいることが多いため、訪問販売や電話勧誘による被害にもあいやすくなっています。
またお年寄りの中には「帰らないのでしかたなく契約した」「泣きつかれ、かわいそうになって契約してしまった」「不要だけど、親切にしてくれたから買ってしまった」など、よからぬ業者と知りながら契約している場合もあります。
訪問販売や電話勧誘でリフォームを勧める業種がいます。
基本、あちらからやってくる話に良いことはありません。彼らの話を聞かない。たとえ話を聞いても、契約を即決しないのがトラブルに巻き込まれない基本です。
怖いのは、悪質業者は裏でつながっていることが多く、一度「あの家はカモだ」「騙しやすい」と判断されると、業者が次々とやってきます。
このようなことを避けるために、日ごろから訪問販売や電話勧誘では商品やサービスを買わないよう話をしておきましょう。
もし契約してしまってもあきらめることはありません。訪問販売は、契約してから一定期間であれば契約を無条件で白紙にできるクーリングオフ制度があります。
6
よいリフォーム業者を見分ける方法
【あなたの要望をしっかり聞いてくれますか】
人は一生のうちにそう何度もリフォームをしません。とくにバリアフリー工事は、元気のあるうちに一度で終わらせておきたいものです。
実は、ほとんどの消費者はリフォームについて「こうしてほしい」「ここはこの材料を使ってほしい」という具体的な要望が出せません。
そこで業者の出番。消費者の声にならない要望を聞き取りから拾い、形にするのが業者の仕事です。
そのためには、消費者の家族構成や求めていること、健康状態などをしっかりと聞いてくれる姿勢が業者には求められます。
【提案をしっかりしてくれるか】
このサイトをご覧の方は「家をバリアフリー化」する目的の方がほとんどでしょう。それでも、消費者から業者に対して要望を伝えなければ、満足いくリフォームの結果は得られません。
消費者側から要望を積極的に伝えるのはもちろんのこと、その要望を聞いて「ここはこうしたほうがいい」「ここはこうしてはどうでしょう」「こうすれば使いやすくなる」といった、プロなりの提案をしてくれるかどうか。
業者の意見ばかり押し付けてくるのは論外ですが、なんでも消費者の言いなりになる業者でも頼りなく感じます。
【リスクやデメリットの説明はあるか】
どんな工事にも良いところ(メリット)と悪いところ(デメリット)があります。たとえば、良い材料を使えば仕上がりや見た目はいいけれど費用はかかります。
経験豊富な業者ほど、限られた予算内であれもこれもと欲張ると、よくない結果になることを知っています。だからこそ、適切な提案ができるのです。
できること、できないこと。メリット、デメリットをしっかり説明してくれる業者を選びましょう。
【リフォームの成功は職人にかかっている】
新築よりも職人の腕にリフォームの成功がかかっています。現場で作業をするのは職人さんたちです。
会社の名前や規模をあまり気にすることはありません。
7
長く住み続けるなら近隣への気配りが大切
工事中の騒音でうるさい、塗装の臭いで窓が開けられない、解体時のホコリで洗濯物が汚れる、
工事関係者の車両の駐車問題、マンションであれば見慣れない人が出入りするなど
リフォーム工事は隣近所にたくさんの迷惑をかけます。
工事を開始する一週間前までには、あいさつ回りをすませておきます。
長期間の工事であれば、工事中にも訪問し「なにか迷惑なことがないか」尋ねてみましょう。
最近では、業者があいさつ回りをしてくれることも増えましたが、すべてを業者任せにせず
施主みずから回ることが大切です。
時間があえば、担当者と一緒に行けば一度で挨拶もすみます。
工事の説明などは、担当者にしてもらいましょう。
工事をするということは、そのあともそこに住み続けること。気持ちよく長く住むために、近隣への配慮を忘れずにしておきましょう。
番外編
なぜ訪問販売の塗装業者には悪質業者が多いのか
その理由は、手抜きがしやすいこと。そして手抜き作業をしても一般人の消費者には
わかりにくいことが挙げられます。
3回塗るところを2回に減らしたり、高級塗料を激安・低品質の塗料にすり替えられても
一般人の消費者にはわかりません。
何年後かに塗料がはがれ、業者に電話をしても「この番号は現在使われておりません」
で連絡もとれず、保証もされなければ目も当てられません。
外壁塗装の訪問販売は、とくに注意が必要です。
※ ビジョナリーホームには営業マンがいません。家づくりについてのご説明はすべて設計担当者及び社長自らが行っております。なので、「リフォームの話が聞きたい!」という方にはご予約を頂いております。
お電話いただくか、問い合わせフォームよりご予約ください。
※売り込み&訪問販売は一切致しません。どうぞ安心してお申込み下さい。